リアル、ウェブ1.0、ウブ2.0の比較
「人間は社会的動物である」とのべたのは紀元前のアリストテレスですが、ネットの世界にも、ウェブ2.0という形で、花開きました。産業革命以上におおきい情報革命の成果がウェブ2.0といえます。
- ウェブ2.0がネット社会、リアル社会に地殻変動を起こしています。
ウェブ2.0とは、インターネット第2世代という意味で、ブログなどのように一般人が能動的に参加できるウェブのことです。
ウィキペディア、ブログ、SNS、You Tubeなどが代表例です。
これからはユーザーと制作者がフラットな関係になります。
ボランティア活動が活発になると思われます。 - Google Mapsはユーザが情報を書き込めるようになっています。
- ウィキペディアのようにウェブ上で情報や機能が、不特定多数により、加工されるようになりました。
不特定多数が信頼しあってこそ、可能になる作業です。(今までは、ブリタニカのように製作者が作った状態で完結しており、ユーザはそれを利用するだけでした。)
- ブ ログやMIXI、GREEのようなSNS(ソーシャルネットワークサイト)のように、多くのユーザが参加して情報を出し合うことで、その蓄積が全体として 巨大な集合知を形成します。
これらは何回でも編集し直すことができます。
ブログの更新情報の配布などに使われるRSSも注目されています。
- SNSとは IT用語辞典バイナリ
- You Tube は個人が作成などした動画をネット上で 無料で投稿、視聴できるサイトです。
- 検索連動型広告やアフィリエイト広告により、多品種少量の商品が流通するようになりました。
検索連動型広告 とは、検索をかけたキーワードに対応して表示される広告のことです。
アフィリエイト広告とは、あるページに貼られた広告のことです。
ユーザ がそこを経由して商品を購入したりすると、管理者に報酬が 支払われるというシステムです。
また、あるページの内容に合致した広告を表示する自動掲載広告もあります。
- インターネットの社会では、自分から働きかけない限り、自分に何もおきません、存在しないのと同じです。
働きかけることによって、新しい情報、機会、価値が生まれます。
いま「総表現社会」が到来したといえましょう。
従来のウェブとの最大のちがいは、どこでもだれもがウェブ上で情報の操作ができることです。
いわばウェブ1.0が従来の大学の講義形式だとすれば、ウェブ2.0は大学祭、あるいは自主運営講座のようなものです。
- 『週刊東洋経済』2006年6月24日
- ウェブ2.0とは IT用語辞典バイナリ
【cf.】IT略史
1986年サン・マイクロシステムズ、オラクル、マイクロソフト株式を公開
1995年アマゾン、イーベイ、ヤフー創業。「ウェブ1.0」
1980年代 パソコン
1990年代 インターネット
2000年代 ウェブ2.0 こちらとあちらの融合
- Web2.0グーグル検索。2600万件。(2006年6月20日)
- ウェブ2.0 グーグル検索。500万件。(2006年6月20日)
- 梅田望夫『ウェブ進化論』
- 「日本へのメッセージ――グーグル、若者、メディア、ベンチャー精神について」梅田望夫
- ロングテール現象が世界を変える桑原政則
- 拡大するフリー百科事典『ウィキペディア』の課題 Hot Wired
日立、東芝、富士通、NECといった日本のIT企業は、インターネットやウェブ2.0への足がかりをつかめていません。