- 長年続いた18歳人口の急騰が続き、日本の大学は600におよんでいます。
バブル期に過剰に膨張した部分に、いま淘汰が及ぼうとしています。
すべての大学が18歳減少期に生き残れるはずはありません。 - アメリカが主導する市場原理主義は、国、企業、自治体、地域、サークルにまで及び、選択と集中、競争原理、自己責任、弱者切り捨ての結果、世の中はギスギスし、無力感が満ちあふれ、明日への希望が見えません。
人の身や心はいたみっぱなしです。 - 市場原理は親子関係にまで入り込んでいます。
親は役に立たない大学には金を払わなくなりました。
退学者が激増している原因は、ここにもあります。 - アメリカやイギリスでは、親子関係の市場原理化がすすみ、9割の家庭がこどもをお荷物と考えています。
1割だけが子どもは宝としています。 - 日本では、まだ7割が子どもは宝だと考えています(2000年以前の統計)。
しかし急速に、子供は家の宝からお荷物へとなっているようです。
けなげな親が消滅しつつあります。 - 今大学改革の主導者は、教授会でも理事会でもありません。
受験生市場です。
大学は、世界標準に適合し、ユーザー(受験生や親)の要望を満たすものに再編しなければ、生き残ることができません。
【追】
日本国を家庭の家計になぞらえると、月収40万円なのに支出は58万円で、毎月18万もの赤字がふえている状態です。
いずれ、アメリカのとなえるグローバリズムは終焉を迎えるでしょうが、この暗い時代が終わるまで、日本の若者は、自分の足で立ち、考え、発言し、しっかりしなければなりません。